台湾が好きだから、たぶんこれからも来るだろう。でも飲み食い専門だから名所に行ったことがない。
それなら多少苦痛かもしれないけど、一度だけツアーに乗っかってもいいんじゃないか。
そんな理由から、気乗りしないけど市内観光ツアーに行くことにしました。
行動の制約が好きじゃないので こういうのは極力避けてたのだけど、
「一度は通る道」ぐらいのつもりで飛び込んでみることに。
これが思った以上の弾丸ツアーで、ちょっとした修行とも思える観光でした。
それでもツアー会社にしてみればポビュラーなコースをかい摘んで回ったんでしょうけど・・・
まずは「忠烈祠」という場所からスタート。
ここは日本で言えば靖国神社みたいな場所で、中華民国建国(革命)や抗日戦争の戦没者、
SARSの治療で命を落とした医者など、国のために命を張った英霊を祀っている所、
との説明でした。
ここで台湾軍の兵士が儀仗兵として勤めていて、時折行進の儀礼を見せてくれます。
儀仗兵は陸海空の持ち回りで、制服の色でそのいずれかを判断してくださいとのこと。
陸は緑、空は紺、海は白と黒の2パターン。
ってこれ、日本と全て一緒ですね。
ということで今日は陸軍の担当でした。
一糸乱れぬ動きを披露してくれます。
ちなみに儀仗兵になれるのはエリート中のエリートだけだそうです。
規律も厳しく、例えばここで動きを間違えたり、
持ってる銃を落としたりなんかしたら大変な懲罰が待ってるそうな。
その内容は明かされませんでしたが、まぁ日本と同程度の民主国家なので、
人間の尊厳が守られる範囲でしょうけど。
続いては台湾の、いや世界の博物館と言っていいでしょう 故宮博物院です。
こちらは世界4大博物館に挙げられるほどのスペシャルな所。
ちなみに他は、
・ルーブル美術館(パリ)
・メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
・エルミタージュ美術館(ロシア)
だそうで、これらは確定しています。
ところが肝心のここ故宮博物院が、実は台北じゃなく北京の方だという説、
またはロンドンの大英博物館が入る説など、4つ目のポジション争いが激しく、
未だその渦中にいるみたいです。
ま、いずれにせよ、そういうレベルの大博物館ってことですね。
ざっと説明すると、清の皇帝政権を廃した中華民国政府が、
その後の内戦で中国共産党との戦いに敗れ、台湾島に落ち延びることに。
この時大陸に残る多くの歴史的品々を一緒に持ち込みました。
結果、これにより 後の文化大革命による消失を免れることになったとも言われています。
そんな品々を多数展示しているのがこの故宮博物院です。
まぁ当然ながら館内は撮影禁止。
ということで外に出たところをば。
ちなみに館内の印象は「寒い」です。
冷房効きすぎ。
興味のある人がじっくり見て回るなら、丸々一日はかかるでしょうな。
なのでそういう人は厚着が必要です。
続いては場所も名前もよくわからない、どこかのお寺。
台湾にはとにかく寺院がいっぱいあって、どこも熱心な信奉者がいるのが特徴。
で、ここは徳川家康が重きを置いたという五行陰陽説が関係するお寺です。
敷地に入る時は左足から、出る時は右足から、という具合に作法が細かくあります。
敷地内はそれなりに広く、写真は撮ってもいいと言われたんですが、
なんとなくスピリチュアル的に撮っちゃいけない気がしたので撮りませんでした。
神聖さがすごいのです。
敷地の外にあった猿の像。
ん、これって・・・
まさに日光東照宮の「見ざる言わざる聞かざる」ですねー。
あまり五行陰陽説の何たるかはよくわからないんですが、
とにかく大きく絡んでるということはこれでもわかりました。
この次は土産物屋に連れて行かれ、その後にようやく昼食。
なかなかウマイ台湾料理でした。
(2へ続く)
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