2011.10.12 Wednesday

ロングのビー


旭川刑務所。

ここは数日前にも訪れてますが、その時は一般人相手。
今日は本来の「お客さん」相手です。
4年数ヶ月ぶり。

ここはねぇ、5年や10年程度のスパンじゃお客さんが同じだったりするから困っちゃう。

何しろ累犯長期刑務所なので最低でも8年以上、
無期懲役もごろごろ居るようなところなので、前回のことなど明確に覚えてる人ばかり。
こうなったら少しでも入れ替わった人たちを頼りに頑張るのです。

案の定受け方は判りやすく、初めて見たという人が少数、
その他大勢は「あぁこの前の兄ちゃんな」ぐらいの反応でした。
ほんとにもう(笑


終演後、恒例の感謝状の授与。
所長さんにもらいます。
旭川刑務所は、とっても話のわかる気さくな所長さんでした。

これすごく大事で、所長さんによって全てのことが良い方にも悪い方にも転がります。
今時めずらしいほどトップダウンな業界なので、所長さんのやり方ひとつで
刑務官はもちろん受刑者まで雰囲気が変わります。
だからわれわれ慰問団にも大きく影響があるんですな。

ちなみにウケが厳しい所を俗に「締めてる」なんて言ったりして、
締め付けが強すぎて笑いすら起こらないという現象もたまにあります。
これはもう誰の得にもなりません。


所長さんのご好意で、検食を見せていただけることに。

これは受刑者の食事を所長以下幹部の方々が味見するというもので、
引き出しに入ってる箸がそれぞれ検食する人の数ということになります。

今日のメニュー(昼飯)はハッシュドビーフがメイン。
麦飯の盛りも良く、なかなか素敵な食生活だというのが伺えました。
ちなみに麦飯は「むぎめし」とは言わず「ばくはん」と言うのが刑務所流。


旭川刑務所は間もなく改築工事が始まり、ここにある全ての施設が建て替えられるそうです。
なので現存建物での慰問は今回が最後。

何年先になるかわからないけど、次に慰問する時は新しい施設ということになるでしょう。

でも中の人は一緒だっだりするんだよね…
2011.10.08 Saturday

旭刑矯正展



昨日旭川に着いた時は小雨模様でしたが、一夜明けるといい天気。
気温も思ってたほど寒くなく、上着があれば楽に過ごせる程度で大助かり。
雪がどうこうとか聞いてたからね…

今回、全部で9泊10日の旭川暮らしは定宿のホテルパコ旭川で。
天然温泉の大浴場がある上、ほかでは珍しく各部屋の風呂も温泉が出てくるのが嬉しい。
才賀師匠はゴールドメンバーってんだからすごいのです(笑


さて、旭川初日となる今日は、旭川刑務所の矯正展にて落語会。
矯正展というのは、受刑者が刑務作業で作った品物を一般販売する展示会のことで、
旭川だけでなく全国各地の刑務所から出品されるので品数は豊富です。
法務省主催の巨大な矯正展が年一回開かれますが、刑務所単位のは初めて参加。


言わば「刑務所まつり」で地元の人に旭川刑務所をもっと知ってもらおうという企画。

一番の目玉は塀の中に入れるツアー。
刑務所の中を実際に歩いて見学できるのが人気で、長蛇の列が出来てました。
まぁふつうの人は入ることないもんね。

そんな訳で我々の落語会も矯正展に来た一般人向けであり、お祭りプログラムのひとつ。
刑務所の「お客さん」相手ではありません。


こちらは受刑者用の5人部屋を2/3スケールで作った模型。
模型にしちゃ2/3ってでかいんだけど、ゆえにリアルさもでかい。

何度か本物の部屋を見学させてもらったことがありますが、まぁほぼこんな感じですね。
北国ゆえの特徴は入口付近にあるヒーター。
本来刑務所に冷暖房はないんですが、旭川ではさすがに死活問題なので
生活できる程度には温めます。


こんな感じで、刑務所を知ってもらおう的イベントがちょいちょい開かれており、
作業品販売ではいいものが格安で売られています。
ある意味チャンスなので、機会を見つけた人はぜひどこかで行ってみてください。
2011.10.06 Thursday

伊丹駐屯地



才賀師匠と二人で陸上自衛隊伊丹駐屯地を激励慰問(歌武蔵師匠は帰京)。

ここは中部方面総監部と言って、
東海・北陸・近畿・中国・四国の広範囲をまとめる基地です。
東日本大震災でもここから多くの部隊が出動して活躍しました。


名前が伊丹駐屯地というだけあって、すぐ近くには大阪伊丹空港があります。
離陸した飛行機がちょうど基地の上空で左旋回を始めるので、
ウォッチングポイントとしてはかなりいい場所かも知れません。

が、それなりの音がするので公演中は離陸機との闘いです。
特にB777やB767あたりの大型中型機だとヒトキワ派手な音なので大変。

それはともかく、公演は無事終了。
御礼にと記念品などをいただきました。
返ってありがとうございます。


夜は京橋にある立飲み屋さんからスタート。

なんと昼にやった中部方面隊の幕僚長 兼 駐屯地司令も来てくれました(笑
もんのすごい偉い人なのに飾らなくてかっこいいなー。
みんなでワイワイ、大阪の夜は更けていくのでした。
2011.10.05 Wednesday

芸激隊大阪公演



統幕芸激隊大阪支部長・笑福亭仁昇師匠の尽力で実現した第二回芸激隊大阪公演。

4年半前の第一回と同じく会場は天満天神繁昌亭です。


出演者はご覧の通り。

【本日の番組(敬称略)】
三味線:和女(林家小染師匠の奥様で桂あやめ師匠のお姉さん)
一、浮世亭とんぼ・横山まさみ
一、三遊亭歌武蔵
一、鏡味仙志郎
一、桂才賀
  仲入り
一、旭堂南鱗
一、笑福亭仁昇

そうそう、ついに繁昌亭でも函館の女が登場してしまいました(笑
会場は大爆笑。
まぁその片棒を担がせてもらったんですが、毎度ながらええ気持ちですわ。

打上げも楽しい雰囲気で行われ、一次会は解散。
二次会は東京勢だけで軽く飲み。
ちなみに、とんぼまさみのお二人は大阪漫才ですが、
われらが落語協会に近頃入会したこともあり、今回は東京勢として参加しました。

それにしても才賀師匠がいて歌武蔵兄さんがいる飲み会なんて久しぶりだなー。
芸激隊初参加の頃みたいでチョー楽しかった。


おまけ。
演者用の時計が2つに増えてました。

これは漫才のボケ・ツッコミそれぞれに見やすいようにってことらしいですよ…
2011.01.22 Saturday

再び大分紀行




週刊大分紀行の時間です。
いやー、続く時は続くもんですね。
ひと月のうちに2回大分に行くとは珍しいこともあるもんです。

今回はおなじみ桂才賀師匠に同行。
往復ANAのA320でした。
ANA、JAL共に小型機の運用で、以前のようにA300やB767などの
中型を飛ばす時代ではなくなってしまったんですね。



大分空港の手荷物回転台にはなぜか寿司が廻っています。

実に不思議なのは、ほとんどの人が気にせずスルーしてること。
だれ一人「なんじゃこりゃ?!」って顔はしません。
みんな大人なのか、もう見飽きてるのか、世の中の常識となりつつあるのか、
とにかく気になってるのは自分だけでした。

さて、まず向かったのは大分刑務所。
4年ぶり3回目。 前回の記事を読んでみると「収容者1500人」と書いてあるので、
かなりのマンモス刑務所なんですが、今回はなんとわずか330人しか居ないのです。

が、もちろんそんな一気に受刑者が減るハズはありません。
どうやら人権問題のウンヌンカンヌンで、慰問も任意参加式になったんだとか。
うーん、いろいろ変わっていくんだなぁ。

終了後は大分駅から特急ソニックで中津駅へ向かいました。



ソニック号の中。

いつもいつも言うけど、JR九州の車両はかっこいい。
飛行機と同じタイプの蓋つき棚は、頭上のトッチラかった荷物たちが見えないので、
大変スッキリしています(収納力はともかく、ですけど)。
座席も洒落たデザインでありながら、ヘッドレスト本来の機能は
睡眠時に効果を発揮しそうな実用的なつくりになっています。

こうしてみると東京の車両はどうして洒落っ気がないんだろう。
なーんかつまらないんだよなぁ。

などとぼんやりしていたらアッと言う間に中津へ到着。

大分県北部、福岡との県境にある中津市はかの福沢諭吉を輩出したことでも有名です。
中津の人たちは一万円札を使うのがさぞ嬉しいことでしょう。
ってそんなことはないか。

中津では主催者様方から手厚い歓迎を受けました。



まるで才賀師匠とアタクシの披露宴会場みたい(笑
それもそのはずで、ここは地域を代表する立派な披露宴会場なのです。
将来を誓い合う男女が列席のみなさんに決意を表明する華々しい場ながら、
さしておめでたい訳ではない我らがご挨拶しながら会食。
まぁ結果的にはよくある宴会になってたんですけどね。

この後二次会へと移り、
隣席の警察署長と楽しい話をしつつ夜が更けて行きましたとさ。
 
2009.12.08 Tuesday

ヨネパレードな妻たち




厚木基地でおま。
海自航空隊と米海軍が仲良く共同使用してる基地です。

今日は、双方の隊員の奥様方の交流会に演芸チームとして参加しました。

メンバーは、
桂才賀隊長、伊藤夢葉先生、三遊亭亜郎さん、おしどり(ケンちゃんマコちゃん)、仙志郎。

米兵奥方の皆さん、めっちゃよく見てくれました!
ほんと芸人を乗せ上手、助け上手。
何しろワタクシ日本語以外使えないもんですから、
楽しもう楽しもうとする積極的な姿勢に大いに助けてもらいました。
感謝深謝多謝せんきゅーべろまっちょです。

公演のあとは皆さんとお食事会。
例によって質問攻めでしたが、鋭いというか、
外国人なのに和の古典文化に興味と理解のある方が多くて驚きました。

その一方で笑っちゃったのが

「うちのほうに売りに来る灯油屋が流してる曲が、
 あなたの使ってたBGMと一緒かしら?」

いや…
そもそもお宅さまに売りに行く灯油屋がどんな曲を使ってるのか、
皆目検討もつきませんですなぁ。。。
まぁたぶん寄席囃子ではないと思いますが。

そんなこんなの楽しい食事会がお開きになると、
お待ちかね、基地の見学ツアーが始まります。

2009.10.18 Sunday

塀の中の激励




富山刑務所を激励慰問。

いつもこういう言い方はどうかなぁと思うんですが、
演芸的には「いいお客さん」でした。

どんな罪状で服してるのかは知りませんが、
富山刑務所の収容者(400名)は、よく反応してくれました。

ちょっとトッポイ人もいましたけど、
まあそれがOKとされる雰囲気のほうが実はやりやすかったりします。

ちなみに規律を締めすぎのムショはほぼ100%の確率でウケません。
そんなもんです。
2009.07.06 Monday

おきけい


09070601.jpg

本日は沖縄刑務所激励慰問。
こちらは5年ぶり。

体育館にクーラーが入る、日本でもめずらしいムショなのです。
酷暑ゆえに死活問題ですからねぇ。
なので公演する我らも大助かりです。

それにしても平均年齢が高かったですわ。
80代後半のおじぃも居るそうで。
収容率が100%超えじゃないのが救いですかね。

またいずれ。

2009.02.16 Monday

消防激励


09021601.jpg

日本橋消防署を激励慰問。

一、三遊亭歌太郎
一、鏡味仙志郎
一、三遊亭歌武蔵

日本の道路のすべての起点である東京日本橋。
この界隈を管轄するのが日本橋消防署。

ということで、夜勤明けと出動待機の署員さんたち約50〜60名を対象に
激励慰問演芸を行いました。

しかしこの署は住宅地、商業地、繁華街、主要道路を抱えてるだけあって
出動が多いのです。

「旧江戸川で人が流されている模様」
「○○の○丁目で95歳女性が下血」
「首都高箱崎と江戸橋の間で車4台の事故。けが人あり」

ウ〜〜ウ〜 ウ〜〜ウ〜 ピーポーピーポー

こんな感じで、お客さんが突如半分居なくなったりするので、
現場で慰問してる実感が湧きますよー。

区民の安全を守るみなさん、本当にご苦労様です。
またいつでも伺いますからね。

2008.10.13 Monday

コア佐渡


佐渡で一番高い山 『金北山(きんぽくさん、1,172m)』 の頂上に航空自衛隊のレーダー基地があります。

その仕事場におじゃまさせてもらいました。


08101301.jpg
中腹から上は見事に色付いてました。

なので、当然寒いのであります。

真冬は-20℃以下になり、暴風吹きすさぶ過酷な環境になるのだとか。

ホントご苦労さまです。


08101302.jpg
山頂に着くと、レーダーの脇に神社がありました。

シュールな光景だなぁ。

神社があるぐらいなので、実はここ、立ち入り禁止地区ではないんですね。

トレッキングで立ち寄れるみたいです(防衛省に許可が必要らしいですが)

再来年には別の場所に新レーダーが完成し、ここは神社だけになるのだとか。

下山後、市教育委員会の主催で公演&講演をし、夕方には佐渡を離れました。

お世話になった空自担当者さま、いろいろと有難うございました。
またいずれゆっくり飲みましょう!


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